ピーリングでシミ・くすみが薄くなった!
- 「週に1回のピーリングを継続していたら、2~3ヵ月でシミが薄くなってきた!」
- 「年中日焼けしているようなくすんだ肌色が明るくなった!」
- ピーリング成功者のこんな経験談には、ちゃんとした科学的な理由があります。
ピーリングでシミ・くすみが消えるしくみ
紫外線を浴びると、肌の中のメラノサイトでメラニン色素が作られます。ターンオーバーが正常に働いているときは古い角質とともにメラニン色素も垢となって自然に剥がれ落ちていきます。でも、ターンオーバーが遅く、それよりも早いスピードでメラニン色素が作られ続けてしまうと、シミとなって残ってしまいます。
ピーリングによってターンオーバーが活性化すると、古い角層が垢となって剥がれ落ち、新しい角層に生まれ変わるスピードが速くなります。これに伴ってメラニン色素の排せつも早くなるので、肌のシミやくすみが自然と薄くなる、消えていくという現象を実感できるのです。
ピーリング後なら美白成分がグングン浸透する!
ピーリングの効果はそれだけではありません。古い角層がなくなって新しく生まれ変わった肌は、とにかく吸収力がいい!若いものほど吸収力がいいのは人も肌も同じですね。化粧水も美容液もぐんぐん吸い込んでくれます。このときが美白成分の入った化粧品を使う絶好のチャンス。美白に効く医薬部外品の化粧品を選んで、しっかりと肌の奥まで届けましょう。
美白化粧品×ピーリングの最強タッグ!
シミのもとになるメラニン色素が作られるのを抑えるのが、美白成分です。ピーリングとの合わせ使いで、さらなる効果アップが期待できることは間違いありません。日本は世界の中でも特に美白の研究が盛んで毎年のように新しい美白成分が開発されています。どの美白成分が効くかは、体質にもよりますが、厚生労働省が有効性を認めた「医薬部外品」を選ぶのもひとつの方法です。
- ビタミンC誘導体
- リン酸型ビタミンCのように、ビタミンCを肌に吸収しやすい形に変えたもの。美白だけでなく抗酸化作用もあり、シミ対策以外にもニキビ予防、毛穴開き予防、シワ予防などの様々なエイジングケアに効果的。
- ハイドロキノン
- 欧米では美白といえばハイドロキノンというほど高い効果で支持されている。メラニンが活性化する際に起こる酵素チロシナーゼを抑制し、シミ・くすみを予防するが、濃度が高いと肌への刺激が強いので注意が必要。
- アルブチン
- もともとはコケモモから抽出した成分。現在はハイドロキノンにブドウ糖を結合させて作る。メラニン色素に働きかけるチロシナーゼを抑制する効果がある。
- 4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
- 慢性的なターンオーバーの不調(慢性角化エラー)に働きかけ、角層内に蓄積したメラニンを排出する効果に加えて、チロシナーゼの働きを抑え、メラニン生成を抑制する。
ニキビ跡や肝斑のケアにもピーリング!
ニキビ跡=炎症後色素沈着

若い頃にできたニキビ跡が何年経っても残っている、ということはありませんか?
ちょっとした傷やニキビ、虫刺されなど肌の炎症が起きた後、その跡がシミになったものを、炎症後色素沈着Post inflammatory hyperpigmentation 略してPIH(ピー・アイ・エイチ)といいます。
顎から頬にかけてできるニキビは特に色素沈着しやすいのが特徴。
炎症の原因がなくなると何年かかけて次第に薄くなって消えていくものですが、長年の紫外線の影響で日焼けが加わるとそのままずっと残ることがあります。
色素沈着にはピーリングが効果あり
炎症性の色素沈着を取るには、ピーリングがおすすめです。ピーリングをすることで、肌の表面に蓄積した余分な角層が除去され、肌の内部の新陳代謝を活性化させます。
週に1~2回のピーリングを数カ月続けていくと、ターンオーバーに合わせて新しいなめらか肌に生まれ変わっていきます。
大切なのは、炎症性皮疹を新たに発生させないこと。
注意したいのは紫外線です。
メイクアップ法の指導をしっかりと受けて、自分の肌に合った日焼け止め剤や化粧品を使用してください。
PIHの治療は、過酸化ベンゾイル(BPOゲル)もしくはアダパレン(ディフェリンゲル)で続けながらも、ビタミンCの内服やハイドロキノンの外用、ケミカルピーリング等で補っていくのがよいでしょう。
コツはビタミンCの合わせ使い
ピーリング後のお手入れこそが肝心。ビタミンC誘導体をイオン導入すると、美白効果がアップ!ニキビ跡がクレーターのようになってしまった凹凸部分も、なめらかに整えてくれます。
イオン導入に抵抗のある方はビタミンC誘導体配合の美容液を使いましょう。そしてたっぷりと保湿することをお忘れなく。
※炎症性の色素沈着はなかなかしつこくて、クリニックでもレーザー治療の効果が低いようです。
治療にはケミカルピーリングとビタミンCのイオン導入に加えてビタミンC錠剤の服用も加え、多方向から積極的にアプローチしていきます。
効果が実感できるまでには数カ月単位が必要になるので、根気強くお手入れを続けましょう。
肝斑にもピーリングが有効!
ピーリングが有効なのはニキビなどの炎症性色素沈着だけではありません。
肝斑など、ごく初期の老人性色素斑にも威力を発揮します。(※真正の老人性色素斑への効果は限定的です。)
肝斑とは?
肝斑は、女性ホルモンの乱れでできるシミのこと。30代から40代の女性に多く見られます。左右の頬に対称にできることが多いのが特徴。ストレスによってホルモンのバランスが崩れるとシミが濃くなります。その反対に、ストレスフリーを心がけ、睡眠や食事などの生活環境を整えるだけで、いつのまにか消えてなくなってしまうことも多いのが、肝斑というシミの不思議な特徴でもあります。
※肝斑が普通の紫外線によるシミと違う点は、クリニックでレーザー治療してもらって一度はキレイになっても再発することが多いこと。このため、レーザー治療は不向きと言われています。
ピーリング+美白化粧品で肝斑を撃退
実は、肝斑のケアにもピーリングがお役立ち!まずは、積み重なった不要な角質を落とします。そしてターンオーバーを促進し、肌の新陳代謝を活性化させます。下地ができたらすぐに美白化粧品でケアをするのが効果的。ハイドロキノンやアルブチンなど、肝斑に直接働きかける成分を選びましょう。
※肝斑の撃退には数カ月単位での根気強いケアが必要です。あきらめないで続けてみましょう。
※しつこい肝斑にはトラネキサム酸の内服薬を試してみるのも一つの方法。桂枝茯苓丸という漢方薬がよく効く場合もあります。皮膚科で処方してもらえるので、相談してみてくださいね。
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