暑い季節はご用心!!こまめなケアで胸や背中のニキビを撃退
背中や胸にできるニキビの原因は、脂線が太く活発で皮脂の分泌量が多いため。さらに入浴時の洗い残しが原因になったり、汗を拭かずに放置することによって発症するケースも多く、夏場に胸・背中ニキビに悩まされる人が増えるという特徴があります。
胸・背中ニキビは正しいケアをしないと色素沈着が起こったり、跡になって残りやすいので注意が必要。汗をかいたら清潔なタオルでこまめにふき取る、入浴時はシャンプーやリンスの洗い残しがないように気を配るなど、日常のケアも重要です。また、ナイロン素材などの化学繊維や締め付けの強い下着などを身につけていると汗がたまりやすく、体にできるニキビの原因にもなります。通気性の良い綿素材のものを選ぶなど、身につける衣類にも気をつけるとよいでしょう。
軽症の場合
炎症が起こっていない軽症の皮疹でも瘢痕(ニキビ痕)が残ることがありますのでご注意ください。
顔のニキビと、症状の差が大きい場合は、間違った入浴方法をしていないか?運動による汗が影響していないかを確認しましょう。
髪を洗う際に頭頂部よりシャワーをかけている場合は、頭を前に下げて後頭部より洗い流す、アミノ酸系のシャンプーに換えてみる、などの工夫が必要です。
運動をして汗をかく場合は、汗ふきシートなどを使っている方も多いかもしれませんが、効果が感じられない場合や、悪化している場合は、やはり基本である「肌着をこまめに替える」ことがポイントです。
同様にパジャマも毎日替えてみましょう。
体幹部ニキビの治療薬
1.過酸化ベンゾイル(BPOゲル)
アダパレンゲル(ディフェリンゲル)は顔のみの使用に限定されるため、過酸化ベンゾイル(BPOゲル)を第一選択肢として使用します。
炎症を起こしている個所には、過酸化ベンゾイル(BPOゲル)に外用抗菌薬を併用して使うことがあります。
過酸化ベンゾイル(BPOゲル)の使用上の注意は、副作用の可能性があるという事です。
接触皮膚炎になる場合もありますので、用法用量は医師の指示に従ってください。
また、髪染めや歯の漂白などにも使用されている薬剤ですので、体幹部に塗布すると衣類が漂白される恐れがあります。
肌に直接触れる衣類は白いものにしておくと良いでしょう。
2.クリンダマイシン
外用抗菌薬のクリンダマイシンの使用上の注意は、大量塗布は避けること、とされているため、ニキビ全体への塗布はしないようにしましょう。
炎症性皮疹に発展している場合
体幹部のニキビが炎症性皮疹に発展している場合は、内服抗菌薬の併用がすすめられます。
参照:日本臨床皮膚科医会雑誌「尋常性痤瘡の多様な症状,あなたの薬剤選択は?」
http://www.readcube.com/articles/10.3812/jocd.35.497
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