赤み、痛みが出たらスキンケアに加え、正しい治療を!!
白ニキビ、黒ニキビがさらに重症化し、アクネ菌が増殖して痛みを伴った状態が赤ニキビ(紅色丘疹)。別名炎症ニキビともいわれ、こうなってしまうとスキンケアだけでは簡単に治らなくなってしまいます。
赤ニキビは大きく膨らんだり、遠くからでも目立つなど女性にとっては悩みの種。ただ、赤みを隠そうとファンデーションを厚塗りしてしまうと、かえって毛穴が詰まり、症状を悪化させてしまいます。このほか、手で触ったり爪でつぶしたり、髪がニキビの部位に触るような状態も炎症をさらに重症化させる要因になるためタブーです。
できてしまったら、皮膚科にいくことをおすすめ致します。治療後は、今まで以上に洗顔を基本とした正しいスキンケア、規則正しい生活や健康的な食生活、正しい洗顔を心がけましょう。
ポイント:皮膚科にすぐにいけないず、さらに全体的に炎症がひどい場合は、ご自宅にあるオロナイン軟膏などで応急処置してもよいでしょう。アクネ菌の殺菌や炎症をおさえてくれます。
赤ニキビの治療法
炎症がひどくなってくると、赤みをさらに帯びた面庖の数が増え、痛みが伴います。
病院を受診すれば、白ニキビや黒ニキビ同様の外用薬に加え、内服の抗菌薬が処方されることが多いでしょう。
赤ニキビの処方内服薬は抗菌薬である抗生物質
赤ニキビに処方される選択肢として;
- テトラサイクリン
- ドキシサイクリン
- ミノサイクリン
- エリスロマイシン
- ファロペネムナトリウム
- ロキシスロマイシン
などがあげられます。
ご注意いただきたいのは、これらは増殖しているアクネ菌を抑え込むための抗菌薬のため、炎症前の初期ニキビに使用しても「改善されない」ということ。
初期ニキビにもかかわらず抗菌薬が処方された場合は、是非医師にその理由を確認してください。
抗生物質の副作用や特徴
というのも、抗菌薬、いわゆる抗生物質というものには、薬の種類によって以下のような副作用や特徴が認められていますので、使用には注意が必要だからです。
- 常在菌(善玉菌)も殺菌してしまうため、肌の調子が悪くなる
- 有効な抗菌薬は高価
- 耐性菌が生じやすい抗菌薬がある
- 内服中は日光に当たると皮膚が過敏になる(日焼けしやすくなる)
- 内服のタイミングが指定されている
- 妊娠希望中、妊娠中は使用が禁止されている
- めまいが多発する
ここで改めて、ニキビの原因とは何だったか思い出してみましょう。
- 皮脂の過剰な分泌
- 肌のターンオーバーの乱れにより角質が固くなり、古い角質が自然に剥がれ落ちない
- 肌のバリア機能の低下
抗菌薬はこれらの原因を改善はしてくれません。
肌環境を改善しつつ、副作用を最小限に抑えながらも余分なアクネ菌を外から中から同時に殺菌していく、、、なかなか高度な技です。
治療を継続する期間も自分では判断がつきませんし、治ったあとも経過を観察する期間が必要です。
痛い赤ニキビは、深く悩まずに、そして面倒くさがらずに、まずは病院を受診しましょう!
市販のニキビの飲み薬
市販の内服薬に関しては主に、ビタミン剤や漢方がほとんどですので、含有成分を確認して記載の用法用量を守って服用していただければ問題ないでしょう。
ビタミン剤の場合、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCが入ったものが効果的です。
ビタミン剤は、ちょっと疲れたな、ストレスでニキビができそうだな、と感じた時に予防的に服用してもいいですね。
漢方ですと、荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ),清上防風湯(セイジョウボウフウトウ),十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)はいずれも膿を持った患部を改善する効能があります。
ビタミン剤も漢方も処方が可能ですので、医師によく相談してみてはいかがでしょうか。
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